最近のジブリ映画と終戦の日に感化されて、遥か昔の学生時代に読んだ「零式戦闘機」読みなおしてます。
「零式戦闘機」は、今年いきなり超有名人になってしまった堀越二郎氏が零戦を設計する5年前に初めて戦闘機(七試艦戦)を設計したときからスタートします。
昭和七年当時、戦闘機は羽が上下2枚の複葉戦闘機(紅の豚さんで有名)で、しかも海外のメーカーのライセンス生産が主流でした。
海外はもちろんのこと国内からも日本人の設計した飛行機なんてという意識でした。
その中で堀越氏は単葉機の設計を試みます。
材料・エンジンの選定から設計方法まで、新しいやり方で手探り状態の中、なんとか海軍の要求仕様に近いものが出来上がりましたが、結果は不採用でした。
まぁ他のメーカーも不採用だったのですが・・・
この七試艦戦の経験が、次期戦闘機(九試艦戦=九六式艦戦)に活かされました。
この戦闘機は日中戦争初期にある程度成功を収めています。
それでも車輪を主翼の中に収める引き込み脚と軽量化という問題が残りました。
堀越氏は、九六式艦戦が生産ラインに乗ってからすぐに、まだ発表されていない十二試艦戦に向けて研究を始めていたそうです。
そして十二試艦戦=零戦では、九六式でやり残した問題と海軍の無茶な要求を見事にクリアして、のちに日本の代表的な戦闘機として陽の目を見ることができたそうです。
ストーリーはこのぐらいですが、その間には、無理と言われた要求に対してのいろんな努力や苦闘、苦悩がにじみ出ていました。
九試の時からサポートした曾根技師をはじめとした三菱の技術者チーム=チーム堀越としての成果。
たぶんプロジェクトXにしたら3時間番組ぐらいになりそうな感じです。
学生の時には、ゼロ戦カッコイイというだけで読んでいましたが、今読んでみると無理だと思われることへの挑戦、新しいことへのチャレンジ精神
が理解できると同時に、一匹狼で動いている自分や、仕事を自分でマンネリ化させていることに気づかされます。
その点では、お説教くらうよりも効き目があったかもしれません。
ここまで書いちゃったから、これから、少しづつでも何かにチャレンジしていこうかな(^^♪
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